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Author:美憂
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崩壊

柳広司のジョーカー・ゲームからトーキョー・プリズンにはまり、その流れで新世界を読む。
核実験、ロスアラモスでの臨界事故を調べてたら自然とチェルノブイリの事故をウィキっていた。
ついでに『チェルノブイリ・クライシス』を読んだ。
知らないことが多くあった。
通常の運転中に爆発したんじゃないことや、北欧を中心とした『死の灰』拡散とか、ヨハネの黙示録に予言されていた、と一部で信じられているとか。
撮影者のウラジミール・シェフチェンコ監督は放射性障害で事故翌年に亡くなっているらしい。
この写真に写っている人々の現在(が、あるのか…)を思うとページを捲るのが怖い。

化学の授業は毎回赤点スレスレだったので、興味を持って調べたところで全く頭に入ってこないのが難点だ。
ラジオアイソトープとかクォークとか電子とか中性子とか、そもそも原子力発電て?とか…何度も何度も読んで何となく分かったような気になる。
チェルノブイリ原発事故は妹が生まれた2ヵ月後に起こった。
私は小学校入りたてだったので当時何を思ってたのか覚えてない。多分ニュースで見るくらいはしてただろうけど。
いつのことか定かじゃないが、『チェルノブイリで原発が爆発したから地球上に安全な場所はもうない、食べ物もすべて汚染されている』『原子炉はコンクリ−トで埋め立てられたが、いつか放射能が漏れ出てくるに違いない』みたいなことを母親が唐突に言いだしたのが、私の最初のチェルノブイリ体験て気がする。
当時の大阪では立ち食いうどん屋で『放射能よけうどん』なる普通のワカメうどんが売られていたらしい。
人間それくらい図太くないと生きていけないのかもしれない。

ところで妹は今年23歳だが、チェルノブイリの4号炉をコンクリートで埋めた石棺は、耐久年数が30年とか。
湿気のせいで内側が朽ちてきてるらしい。
もちろん中には膨大な核燃料が眠っている。
しかも半永久的に崩壊熱を出し続ける…とか書いてある。
86年の事故後のように命がけで(命がけとも知らずに)原子炉を埋めてくれる人も消火活動をしてくれる人もいないんじゃないのか。
リモートコントロールの機械さえ壊れてしまうような危険な場所で、朽ちてしまった石棺をどうするんだろう。

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